2025-08-21 コメント投稿する ▼
都議・さとうさおり氏がストーカー被害を告白 規制法の限界と改正論に注目
都議・さとうさおり氏、Xでストーカー被害を告白
東京都議会議員で千代田区選出の新人、さとうさおり(佐藤沙織里)氏が21日、自身のX(旧ツイッター)でストーカー被害の実態を告白した。投稿によると、「ストーカー規制法で規制できない人が議員との『面会』を利用して会派室に訪問してくる」と述べ、深刻な状況に直面していることを明らかにした。
佐藤氏は「弁護士介入させてますがやめる気配無し 仕事にならないので本当にやめて下さい」と強調し、この2年間でストーカー対策に多額の費用と時間を費やしてきたと明かした。そのうえで、「ストーカー規制法を改正して多くの被害者を救えるようにしたい」と法改正の必要性に言及した。
都議選での初当選と議会活動
佐藤氏は今年6月の都議選で千代田選挙区から立候補し、現職の都民ファーストの会所属候補を破って初当選。注目を集めた。現在は1人会派「やちよの会」を設立し、7月23日から都議会での任期をスタートさせている。女性議員として新しい政治の担い手となる一方、就任早々からストーカー被害に悩まされる事態は大きな問題として受け止められている。
規制法の限界と被害者の現状
現行のストーカー規制法は「恋愛感情やそれに類する好意」を背景としたつきまとい行為を対象としているが、議員や著名人に対する「面会要求」や「嫌がらせ行為」は必ずしも適用できない場合がある。その結果、警察に相談しても法的対応に限界があり、被害者が弁護士を介入させざるを得ないケースが増えている。
佐藤氏の告白は、こうした法制度の隙間に苦しむ被害者の現実を浮き彫りにしたものであり、今後の法改正議論に火をつける可能性がある。
SNSに寄せられた声
佐藤氏の投稿には、多くの利用者から共感や心配の声が寄せられている。
「警察に言ったら?」
「『お引き取りくださいガチャ』てできないの?」
「用心は必要です。ぜひボディーガードをつけて下さい!」
「ストーカーって年々悪質度合いが増していると思う。規制法の改正は必要だ」
「面会にすり替えた嫌がらせ行為だろー!!」
こうした反応からも、ストーカー規制法の限界とその改善を求める世論が強まっていることがうかがえる。
今後の課題
佐藤氏が直面している問題は、特定の議員個人の被害にとどまらず、公共の場で活動する政治家や公職者、そして一般市民にとっても共通するリスクを示している。安全を脅かす行為を法の網でどこまで取り締まれるか、そして被害者の生活や活動をどう守るかが問われている。
今後、国政や地方議会の場でストーカー規制法の見直し議論が進めば、佐藤氏の発信はその契機となるだろう。安全と民主的活動を両立させる制度設計が急務となっている。