2025-05-21 コメント投稿する ▼
江藤拓農水相が辞任 非常識発言に批判噴出、政治家の資質問う声広がる
江藤農水相が辞任、常識を欠いた発言に批判噴出
江藤拓農林水産大臣は21日、自身の発言をめぐる批判が収まらない中、辞表を提出し受理された。物価高の影響でコメの価格に注目が集まる中、「コメは買ったことがない。支援者からたくさんいただくから売るほどある」と講演で口にした内容が波紋を広げ、「国民感情とかけ離れている」と強く批判されていた。
「売るほどある」発言が招いた炎上
佐賀市内での講演中、江藤氏は庶民感覚とはあまりにかけ離れた発言をし、即座にSNS上では怒りと失望の声が広がった。物価上昇が生活を圧迫する今、生活に密着した食料品であるコメについて、現職の農水相が「買ったことがない」と語ったことに、多くの国民が疑問を抱いた。
記者団の前で「宮崎では『売るほどある』という言い回しをよく使う」と弁明したが、それで火消しにはならず、「言い回しの問題ではない」「生活実感の欠如が問題だ」との批判がむしろ強まった。
政治家の資質が問われる事態に
江藤氏は、24日に開かれる自民党宮崎県連大会をもって、県連会長も辞任すると表明。理由として「自分が県連に残ることが、今後の選挙にとってプラスにならない」と説明した。だが、真に問われるのは「自らが政治家として適切な言動をとっていたかどうか」だ。
石破茂首相は「任命責任は私にある」と述べ、政権としての対応の甘さを暗に認めた格好だ。自民党内でも、「この時期に不用意な発言をした責任は重い」との声が漏れている。
「非常識な人間は政治家を辞めるべき」 国民の声
SNSには、多くの国民の怒りの声が投稿されている。その多くは、政治家としての適性そのものを疑うものだった。
「大臣なのにコメの値段すら知らないの?それで農業政策ができると思ってるのか」
「『売るほどある』は冗談にもならない。この人に庶民の暮らしが理解できるわけがない」
「政治家がこんな発言してるようじゃ、ますます国民との乖離が広がるだけ」
「農業の代表者が米を買ったことないって…じゃあ何のためにあんたはいるの?」
「非常識な発言をする人間は、そもそも政治家として不適格。辞めるのは当然」
国会議員という公職にある以上、発言一つひとつに責任が伴う。とりわけ、生活に密着する政策を担当する大臣であればなおさらだ。今回の件は、単なる失言では片付けられない問題として、有権者の記憶に刻まれた。
政治不信の連鎖に歯止めを
今回の辞任劇は、政治家に求められる「常識」や「感覚」が国民といかにズレているかを浮き彫りにした。失言が起きるたびに「辞めればいい」という形で幕引きが図られるのではなく、根本的に政治家の資質を問う制度や文化の見直しが求められている。
国民の声に真正面から向き合う政治でなければ、信頼の再構築は難しい。政治家に求められるのは、知識や能力だけではなく、生活者の視点を持つ「人としての常識」である。