2025-05-21 コメント投稿する ▼
江藤農水相が“コメ発言”で辞任 石破首相が方針転換、政権に痛手
江藤農水相が辞任へ “コメ発言”で世論の反発受け官邸入り
江藤拓農林水産大臣が5月21日午前、首相官邸を訪れ、石破茂首相に辞表を提出した。辞任のきっかけとなったのは、自身が「コメを買ったことがない」と語った発言が波紋を広げたことだ。コメの価格が上昇し続けているなかでの発言に、国民からは「庶民感覚がない」との厳しい声が相次いでいた。
当初、石破首相は江藤氏の続投を視野に入れていたが、政権への影響を懸念して方針を転換。結果として、昨年10月に発足した現内閣では、衆院選落選者を除いて初めての閣僚辞任となった。
“買ったことがない”発言が火種に
問題の発言は、自民党の地方会合で語られたもの。江藤氏は「コメは支援者からいただいているので、家には売るほどある」と笑いを交えて話したが、その内容は多くの国民にとって看過できないものだった。
コメの値上がりが続き、家計への負担が重くのしかかるなかでの発言は、「農政のトップとして不適切」とする批判を招いた。
江藤氏はその後、「玄米をもっと多くの人に食べてほしいという趣旨だった」と釈明したが、発言のトーンやタイミングに対して疑問は拭えなかった。
ネット上では批判が殺到
SNS上では、辞任の報を受けて、さまざまな意見が飛び交っている。特に日々の暮らしの中で食料品の価格高騰に直面する人々からは、共感と怒りの入り混じった声が目立った。
「『売るほどある』って冗談でも言っちゃいけないタイミングだよ…」
「庶民感覚が完全に欠如してる。辞めて当然」
「石破さん、こんな人を任命していた責任は?」
「もらった米で暮らしてます、って公職者としてアウトでしょ」
「辞任したところで、コメの値段は下がらないけどね…」
政権へのダメージは避けられず
江藤氏の辞任は、石破政権にとって小さくない打撃だ。物価上昇への対応が遅れているとの批判がくすぶる中、政権幹部の不用意な発言がさらなる不信を招いた形だ。
農水行政の長が、食料品をめぐる庶民の苦労を理解していないと受け取られる発言をしたことは、政策全体の信頼性にも影を落とす。石破首相としては、今回の人事をテコに、政権の立て直しを急がなければならない。
* 江藤拓農水相が問題発言の責任を取り辞表を提出
* 発言は「コメを買ったことがない」「売るほどある」など
* 世論の批判が高まり、石破首相は続投から辞任容認に転換
* SNSでは「庶民感覚の欠如」との声が噴出
* 石破政権にとって初の閣僚辞任、政権運営への影響も懸念される