2025-05-08 コメント投稿する ▼
コメ価格高騰の裏に中間マージンの闇?農家は30キロ9000円で出荷も店頭価格は2万4000円
コメ価格高騰の裏にある中間流通の問題
コメの価格が高騰し、全国のスーパーで5キロあたりの平均価格が4,233円に達した。これは前年に比べて倍以上の価格だ。しかし、生産者である農家が出荷している価格とは大きな差があり、現場では困惑の声が上がっている。
鳥取県南部町でコメを生産している庄倉三保子さんは、「うちは30キロで9,000円か9,500円で出しています。なのに店頭では2万4,000円なんて信じられません」と話す。農家が提供する価格と消費者が支払う価格の差、この間には何があるのか。
中間流通に潜む利権構造
この価格差の一因として、中間流通における利権構造が指摘されている。流通業者や小売店が利益を確保するため、農家から仕入れた価格に大幅な上乗せが行われることが珍しくない。また、農家から直接消費者に販売されるケースは少なく、複数の仲介業者が介在することで、最終的な価格は大きく引き上げられる。
さらに、農林水産省とJA農協が推進する減反政策(生産調整)も問題の一因だ。この政策により、コメの生産量は意図的に抑制され、供給が制限されることで価格が上昇しやすい状況が生まれている。JAはまた、農家に対し肥料や農薬を高価格で販売しており、農家の収益は圧迫され続けている。
農家の苦悩と食料安全保障の危機
農家は安価でコメを出荷しているにもかかわらず、最終的に消費者の手に渡るまでに価格が跳ね上がる現状に疑問を感じている。特に、全国の多くのコメ農家は赤字経営を強いられている。にもかかわらず、彼らは地域社会の維持や食料自給率確保のため、収益を度外視して生産を続けている。
しかし、このような状況が続けば、農家の離農が進み、国内の食料安全保障が揺らぐ危険性がある。食料を安定的に供給できるかどうかは国の安全保障にも関わる問題であり、農業政策の見直しが急務となっている。
ネット上の声
この問題に関し、ネット上では以下のような意見が寄せられている。
「農家が安く出荷してるのに、なぜ店頭ではこんなに高いのか?」
「中間業者が利益を取りすぎだ。農家にもっと還元されるべき」
「農家が報われない仕組みを変えないと、日本の食料安全保障が危ない」
「JAの独占状態が続く限り、農家は苦しいままだ」
「消費者も農家も損してる。誰が得しているのか?」
改善に向けた提言
このような声を受け、農業政策や流通構造の見直しが求められている。具体的には、
* 農家と消費者を直接つなぐ仕組みを拡充し、中間マージンを削減する。
* JAの利権構造を是正し、農家が正当な利益を得られるようにする。
* 農家への支援や価格保証制度を強化し、持続可能な農業を目指す。
こうした取り組みを進めることで、農家が安定した収益を確保し、消費者も適正価格で安全な食料を手に入れることが可能になるだろう。