2025-04-03 コメント: 1件 ▼
「日本のコメ関税700%は誤解」 江藤農水相が米政権の主張に反論
関税率の算出方法とその背景
日本のコメ関税は、輸入価格に対する割合で示されることがある。例えば、輸入米の価格が1キログラム当たり50円の場合、341円の関税は約682%に相当する。しかし、実際の輸入米価格はこれより高いため、関税率はこれより低くなる。過去、農林水産省は2005年の世界貿易機関(WTO)交渉において、関税率を778%と算出していたが、これは当時の国際相場に基づくものであり、現在の状況とは異なる。
米国の主張とその影響
レビット報道官は、日本の他にもカナダが米国からのチーズやバターに約300%、インドがアルコールに150%の関税を課していると指摘し、トランプ大統領が貿易の「相互主義」を信じていると強調した。この発言は、米国が貿易相手国に対し、関税引き下げを求める圧力を強める可能性を示唆している。
日本政府の対応と今後の展望
江藤農水相は、米国の発言について「正式な要請として来たものと受け止めていない」としつつも、「緊張感を持って受け止めたい」と述べた。今後、米国から正式な要請があれば、日本政府として適切に対応する姿勢を示している。
- 米国のレビット報道官が「日本はコメに700%の関税を課している」と発言。
- 江藤農水相はこれに対し、現行の関税制度と合致しないと反論。
- 日本のコメ関税は、ミニマムアクセス枠内は無税、枠外は1キログラム当たり341円。
- 過去の関税率算出方法と現在の状況には差異がある。
- 米国の発言は、貿易交渉における圧力強化の可能性を示唆。
- 日本政府は、正式な要請があれば適切に対応する姿勢。