2025-03-14 コメント: 1件 ▼
政府備蓄米、初回入札で94.2%が落札 価格安定へ期待
江藤拓農水相は記者会見で、この結果に「ほっとしている」とコメントし、備蓄米が市場に出回ることで、コメの流通が促進され、価格の下落が期待できると述べました。また、農水省は毎年行っている備蓄米の買い入れを当面延期する方針も明らかにしました。
専門家の意見として、宇都宮大学の小川真如助教(農業経済学)は、9割以上が落札されたことに対して、「これで徐々に不足感が解消され、コメの価格高騰も抑えられるだろう」と評価しています。しかし、備蓄米の引き渡し時期が3月半ばと重なるため、運送ドライバーが不足している時期と重なり、流通コストが高くなる可能性があると指摘しています。また、備蓄米の倉庫が東日本に多いため、「地域によっては小売価格に差が出る可能性もある」と分析しています。
今回の入札には、集荷業務を担う大手7事業者が参加しましたが、参加した企業名は公表されていません。これらの事業者が積極的に参加したことで、流通がスムーズに進み、米の価格が安定することが期待されています。
農水省は、初回の15万トンと追加の6万トンを合わせて、計21万トンの備蓄米を市場に放出する予定です。これにより、コメの価格が安定し、流通の円滑化が進むことが期待されています。
- 初回入札結果:15万トン中、14万1796トンが落札され、落札率は94.2%。
- 平均落札価格:60キロ当たり2万1217円。
- 追加入札:今月中に7万トンの追加放出予定。
- 江藤農水相のコメント:結果に「ほっとしている」と述べ、価格下落への期待を示す。
- 専門家の意見:流通コストや地域差についての懸念。
- 参加事業者:集荷業務を担う大手7事業者が入札に参加。
- 今後の計画:計21万トンの備蓄米放出を予定。