2025-05-27 コメント投稿する ▼
下村博文氏の裏金関与否定に疑問の声続出 衆院予算委で渡辺創議員が追及も真相解明進まず
下村氏の「関与否定」に疑念残る 渡辺創議員が裏金問題を追及、発言の食い違いは解消されず
衆議院予算委員会で5月31日、自民党の政治資金を巡る問題について、立憲民主党の渡辺創議員が参考人として出席した下村博文元文部科学大臣に質疑を行った。テーマは、いわゆる裏金問題とされる「政治資金の還流再開」についての意思決定プロセス。下村氏は、自身が再開を決定したという一部報道や証言を強く否定したが、過去の発言との整合性を問う声が委員会内外で広がっている。
「自分ではない」下村氏の否定も説明に疑念
渡辺議員はまず、派閥の政治資金の取り扱いを協議したとされる会合について問いただした。報道や証言では、下村氏が中心となって再開を指示したとの見方が根強い。これに対し、下村氏は「その会合では結論は出ていない。事務方が従前の方針で対応した」と主張し、あくまで自らの指示ではないと明言した。
一方で、渡辺議員は、2023年3月の政治倫理審査会での下村氏の発言内容を引き合いに出し、「当時、自分が派閥内の意見をまとめて発言したとは言っていなかった」と指摘。「なぜその説明をしてこなかったのか」と詰め寄ったが、下村氏は「審査会ではそのような質問が出なかったため」と説明にとどめた。
発言の食い違いと責任の所在
今回の質疑では、松本純元事務局長や塩谷立元議員ら関係者との証言の食い違いについても焦点が当てられた。中でも、「会合で結論が出なかったのに、なぜ還流が再開されたのか」という点について明確な説明は得られなかった。下村氏は一貫して関与を否定しているが、他の証言との整合性を欠いているとの指摘は根強い。
この曖昧な説明に対して、与野党双方から「責任の所在が不明確」「真相が不透明」との声が上がっており、政治不信が一層深まる結果となった。
ネット上の反応
ネットユーザーの間でも、今回の参考人質疑に対する不信感や失望が広がっている。
「誰が還流を再開すると決めたのか、結局うやむやのまま終わった」
「あれだけ注目されていた審査会で、肝心なことを話さなかった理由が『聞かれなかったから』って…」
「関係者の証言が食い違ってるのに調査も深掘りされない。これじゃ説明責任を果たしたとは言えない」
「また『記憶にない』『関与していない』の繰り返し。国民をバカにしてるのか」
「国会はもっと厳しく追及してほしい。説明が曖昧すぎる」
説明責任が果たされぬまま残る不信
今回の質疑では、裏金問題の中でも特に国民の注目を集める「政治資金の還流」再開に関する意思決定の経緯について、本質的な解明には至らなかった。下村氏の説明は形式的で、事実関係を覆すには力不足との声も多い。
このままでは、自民党全体としての説明責任も問われかねない状況だ。今後、予算委員会や政治倫理審査会でさらなる証言や資料開示が求められる可能性がある。