2025-06-05 コメント投稿する ▼
原口一博氏が備蓄米「5kg83円説」で政府批判 価格の不透明さに国民の不信感広がる
古米が5kgで83円?原口氏の投稿が火種に
立憲民主党の原口一博元総務相が、自身のX(旧Twitter)で備蓄米をめぐる価格設定について疑問を呈し、ネット上で大きな反響を呼んでいる。5月29日の早朝、「家畜用だろう?古古古米。5kg83円のものが何故、2000円もするのか?誰と随意契約したのか?小泉米」と投稿。農水相に就任したばかりの小泉進次郎氏の政策に疑問を投げかけた。
この投稿では、5キログラムあたりの価格がわずか83円という具体的な数値が示されており、真偽を含めて物議を醸している。過去に備蓄米を「動物のエサになるようなもの」と発言した国民民主党の玉木雄一郎代表の件とあわせて、政府の備蓄米政策全体に対する関心が高まっている。
政府説明に広がる疑念と不満
政府は、大手流通業者との随意契約を通じて備蓄米を流通させている。小売価格はおおむね5キログラムあたり2000円前後で、例えばイオンでは2138円で販売されている例もある。小泉農水相は、過去の価格(4000円台)より大幅に抑えたとして改革をアピールしているが、原口氏が提示した「83円」との落差に、疑念の声が強まっている。
特に、「なぜそれほど安価な古米が、ここまで高く売られているのか」「随意契約で誰が得をしているのか」といった点について、政府は明確な説明をしていない。価格の根拠や契約の透明性について国民の不満はくすぶり続けている。
ネット上の声「これは転売では?」
原口氏の投稿に対し、SNS上では多くのユーザーが反応。疑念や怒りが相次いでいる。
「国民に安いお米をって言いながら古いお米で金儲けですか?」
「政府、これじゃあ悪徳転売ヤーと変わらない」
「税金で買った古米が2000円…誰の懐が温まるの?」
「小泉米って皮肉すぎるネーミング…本当の価格はどうなってるの?」
「古米でも構わないが、正しい説明が必要」
こうした反応は、単なる価格の問題ではなく、政策全体への不信感を反映している。特に“食”という生活に密接な分野だけに、国民の敏感な反応は当然とも言える。
米騒動再来?原口氏の追及が火をつける
原口氏の投稿は、これまで報じられなかった価格の“事実”を明るみに出したとして注目されつつある。実際の価格の内訳や契約過程に疑念が残る以上、今後も国会などでの追及は避けられそうにない。
原口氏はかつて総務相として行政の透明性を訴えてきた経歴もあり、今回の発信はその延長線上にあると見る向きもある。一方、政府としては、こうした情報の出所や文脈が正確であるかを検証しつつ、丁寧な説明責任を果たすことが求められる。
いまや「令和の米騒動」とも言える様相を呈し始めた備蓄米問題。その発端をつくった原口氏の一言が、政権への信頼回復を揺るがす引き金となるかもしれない。