2025-05-30 コメント: 1件 ▼
沖縄こどもの国で園長辞任騒動 給与増額と人事で理事会と対立、運営に混乱も
沖縄こどもの国で園長辞任騒動 背景に独断的人事?
沖縄県沖縄市の「沖縄こどもの国」で、前園長の辞任を巡って内部対立が表面化している。公益財団法人の理事長を務める沖縄市長は、「昇給や採用に関して園長が独断で動いたことに不信感を抱いた」と述べ、辞任を求める判断に至ったと説明した。一方で屋比久功・前園長は「採用は事前に相談しており、独断ではない」と主張。関係者の説明が食い違う中、施設の運営体制に大きな混乱が生じている。
理事会での衝突と給与引き上げ案
今回の発端は、屋比久前園長が理事会の了承を得ずに、自身の月給を13万円引き上げる議案を提出したことにあるとされる。さらに、正規職員の比率を上げる採用方針を進めたことも、理事会側の反発を招いた。花城理事長は「組織としての手続きを無視した行動は見過ごせない」と述べ、園長の人事に直接介入する形で辞任に導いた。
一方、屋比久氏はこれを真っ向から否定。「人事については都度、担当者を通じて理事長にも伝えていた」とし、自らの行動が「独断」とされることに強い違和感を示している。
副園長の昇格巡り、さらに波紋
5月8日には、花城市長が園長を呼び出し、副園長を後任とする意向を伝えたという証言も出ている。しかし、市長側はこれについて「そのような話はしていない」と全面的に否定している。会話の食い違いが続く中、評議員会でも次期園長の選任は見送られ、施設のトップ不在が続く。
市民からも疑問の声 ネットの反応
この騒動を受けて、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSでも、多くの反応が寄せられている。
「非正規職員の処遇改善を進めようとしたら排除された?何のための公益財団なのか」
「子どもたちのための施設なのに、大人の対立で混乱させるのは本末転倒」
「元園長を悪者にする前に、理事会側の対応も検証すべき」
「正規雇用を増やす努力をしていたなら、むしろ評価されるべきでは」
「いずれにせよ、子どもに影響が出ないよう早く正常化を」
透明性と説明責任が問われる今後
沖縄こどもの国は、地域の教育・福祉を担う重要な存在だ。だからこそ、理事会・市・職員それぞれが果たすべき役割と責任を明確にし、信頼回復に努める必要がある。園長の給与引き上げや人事方針の是非以前に、情報共有と意思決定の透明性を欠いたままでは、再発の恐れもある。
現場では多くの子どもたちとその家族が日々利用しており、組織内の対立が運営に影響を及ぼす事態は避けなければならない。今後の理事会および評議員会の対応に注目が集まる。