2025-05-25 コメント投稿する ▼
赤澤経済再生相、米国から帰国 次回は財務長官と直接交渉へ調整進む
赤澤経済再生相、日米交渉を終え帰国 次回は米財務長官との協議を希望
アメリカが打ち出した対日関税措置をめぐり、赤澤亮正経済再生担当大臣がワシントンでの閣僚級協議を終えて帰国した。現地では米通商代表部(USTR)のグリア代表や商務省幹部と会談を重ね、日本としては引き続き関税の見直しを強く求める立場を貫いた。赤澤氏は、次回はベッセント財務長官との交渉を実現させたいとの意向を明かし、協議の継続に前向きな姿勢を示した。
「遺憾」な関税措置に再考を要求 日本は一貫した主張
羽田空港で取材に応じた赤澤大臣は、「日米間の貿易拡大、非関税措置、そして経済安全保障など多角的なテーマで意見交換を行った」と語った。そのうえで、「今回の関税措置には深く遺憾の意を示しており、継続的に見直しを強く要請している」と述べ、日本政府の立場は一貫して変わっていないことを強調した。
ベッセント財務長官との会談を希望 再訪米も視野に
今回の交渉では、米財務省のベッセント長官が出席しなかったことから、赤澤氏は「次回はぜひベッセント長官とも直接話ができれば」との考えを示した。政府関係者によれば、早ければ5月末にも再び訪米し、長官との対話を実現させる方向で日程調整が進んでいる。次回の協議が日米双方の歩み寄りにつながるか注目される。
G7サミット前に決着図れるか 首脳会談の成否が鍵
石破茂首相は、トランプ大統領と電話会談を行い、6月中旬のG7サミット期間中に対面での日米首脳会談を予定している。この会談の場で一定の合意に至れば、日本政府としては大きな外交的成果となる。赤澤氏は「交渉は期限で焦らず、内容を重視すべき」と慎重な姿勢を見せているが、夏の参院選を控える中で、早期解決への期待も高まっている。
ネット上の反応:「日本は譲歩すべきでない」「丁寧な交渉を」
SNS上では、赤澤大臣の交渉姿勢にさまざまな意見が寄せられている。
「しっかりアメリカにNOと言ってくれる大臣でよかった」
「交渉急いで妥協するのはやめてほしい」
「財務長官と話さずに終わるのは中途半端。次が本番」
「国内経済も厳しい中、関税で企業が苦しむのは困る」
「今の政権は外交で結果を出せるかが試されている」
日本側がアメリカの関税強化にどう対応し、どこまで主張を通せるのか。次回協議のタイミングと内容次第で、今後の日米経済関係の行方が大きく変わる可能性もある。