2026-03-19 コメント投稿する ▼
北海道沖ガス田試掘へ「ちきゅう」出航 国産天然ガスで脱・中東依存なるか
石油資源開発株式会社(JAPEX)は2026年3月19日、北海道沖の天然ガス埋蔵量を確かめる試掘調査に向かう地球深部探査船「ちきゅう」の船内を、静岡市の清水港で報道陣に公開しました。 「ちきゅう」は2026年3月20日に出航し、2026年5月下旬までの調査を通じて、国産資源として商業生産ができるかどうかを検討します。
エネルギーの大部分を海外からの輸入に頼る日本にとって、今回の試掘は単なる企業の資源開発プロジェクトにとどまらない意味を持っています。国産天然ガスの商業生産が実現すれば、エネルギー安全保障の大きな柱になる可能性があります。
18年ぶりの沖合ガス田開発、調査地点と掘削概要
今回の試掘地点は、北海道の日高地域の沖合約50キロメートル、水深約1070メートルの海底です。ここにドリルパイプ(掘削用の長い鉄管)を下ろし、海底からさらに730メートル深く掘り進めます。地質の構造データを取得しながら、天然ガスが存在する兆候が認められた地層に対して産出テストを実施し、採算に合う量のガスがあるかどうかを見極めます。
JAPEXが主導して国内の沖合でガス田を開発するのは、今回が18年ぶりとなります。今回の試掘地点は、2019年に資源エネルギー庁の委託事業として実施した「基礎試錐(しそう)調査」の地点の北西約5キロメートルです。2019年の調査で天然ガスの存在が判明したことを受け、JAPEXは5年以上かけてデータを分析し、今回の本格的な試掘調査に踏み切りました。
「北海道の海の下に天然ガスがあるって知らなかった。採れるようになったら光熱費が下がるといいな」
探査船「ちきゅう」は、海底の深部まで掘削できる特殊な船です。船内には大量のドリルパイプが積み込まれており、掘削地点で船上からパイプを順次つなぎ合わせながら海底深くへ掘り進めていく仕組みです。「ちきゅう」は2026年1月、南鳥島沖の水深約6000メートルからレアアース(希少な金属資源)を含む泥の採取に世界で初めて成功しており、日本の海洋資源開発における中核的な役割を担っています。
エネルギー安全保障の観点から注目される試掘
日本のエネルギー自給率は2023年度時点で15.1パーセントと、先進国の中でも極めて低い水準にあります。天然ガスはほぼ全量を海外からの輸入に頼っており、その備蓄量は2〜3週間分にとどまるとも指摘されています。現在も続く中東情勢の緊迫化は、エネルギー安全保障上のリスクを改めて浮き彫りにしています。
JAPEXの南潤也場長は試掘開始にあたり、「中東などからの輸入に頼らない国産資源として大きなポテンシャルを秘めている」と語りました。今回の試掘調査は資源エネルギー庁の補助金事業の採択を受けており、掘削費の最大50パーセントが公的資金で支援されています。国としてもエネルギー安全保障の観点から政策的な意義が大きいと判断していることがうかがえます。
「国産ガスが出れば輸入に頼らなくていいし、物価高対策にもなる。本当に採れるといいね」
現在、ロシアのウクライナ侵攻やイラン・イスラエル間の緊張など、世界のエネルギー情勢は不安定さを増しています。ガスの備蓄が2〜3週間分しかない日本にとって、国産天然ガスの開発はエネルギー安全保障の急所を突く取り組みといえます。物価高が国民生活を直撃し続けている現状を考えれば、財政出動や輸入頼みの対症療法ではなく、こうした構造的な資源確保の努力こそが、真の意味での国民生活の安定につながるはずです。
商業生産は2030年代後半が目標、段階的に確認進める
今回の試掘はあくまでも「試掘調査」であり、すぐに商業生産が始まるわけではありません。JAPEXの計画では、2030年までに再度、ガスの存在範囲を確かめる試掘を実施します。その結果、商業生産が可能と判断されれば、2030年代後半の実現を目指します。
「2030年代後半か…長い道のりだけど、国産エネルギーへの第一歩として応援したい」
今回の2026年3月〜5月の調査で十分なガス量が確認されれば、2030年までの追加試掘に進みます。その後、採算性をさらに評価した上で最終的な商業生産の判断が下される予定です。今回の調査結果は、北海道沖ガス田の将来計画全体を左右する重要なデータとなります。
「こういうニュースが減税や物価安定につながるなら、もっと大々的に報道してほしい」
国産天然ガスの商業生産が実現すれば、エネルギー輸入コストの削減、雇用創出、そして海外情勢に左右されにくい安定供給という効果が期待されます。今後数カ月の試掘結果が、日本のエネルギー政策の行方を占う重要な試金石となりそうです。
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まとめ
- 石油資源開発(JAPEX)の地球深部探査船「ちきゅう」が2026年3月20日、北海道日高沖のガス田試掘に向け清水港を出航。2026年5月下旬まで調査予定。
- 試掘地点は日高沖約50キロ・水深約1070メートルで、海底から730メートルさらに掘削。2019年の国の調査で天然ガスの存在が確認済み。
- JAPEXが沖合ガス田開発を主導するのは18年ぶり。掘削費の最大50パーセントが公的補助金でカバーされる国策的なプロジェクト。
- 日本の天然ガス備蓄は約2〜3週間分で、エネルギー自給率は15.1パーセントと先進国最低水準。国産資源開発は安全保障上の急務。
- 商業生産の実現には段階的な試掘評価が必要で、目標は2030年代後半。今回の調査結果が今後の全計画を左右する。
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