仲村未央氏に批判集中　参政団体の中止要請は県民の権利奪う行為　自衛隊のエイサー出演は歓迎の声多数

仲村未央氏ら、市民団体による出演中止要請の是非

沖縄伝統の旧盆行事として県内外で注目を集める「沖縄全島エイサーまつり」に、陸上自衛隊第15旅団のエイサー隊が出演予定であることに対し、市民団体「止めよう辺野古新基地沖縄市民会議」が出演中止を求める要請を行った。共同代表の仲村未央県議（オール沖縄系）は8日の記者会見で「自衛隊は憲法との緊張関係の中で例外的に存在が認められているにすぎず、無条件に市民生活や地域行事に溶け込むべきではない」と述べた。

しかし、多くの県民からは「自衛隊がエイサーを披露することは歓迎すべき地域交流の一環である」との声が上がっている。市民団体による要請は、県民が楽しみにしている伝統行事を政治的主張の場に変えるものであり、「一部の声が文化の喜びを奪っている」との批判が広がっている。

「エイサーまつりはみんなで楽しむもの。政治利用はやめてほしい」
「仲村未央氏は県民の声を代弁していない」
「自衛隊が参加するのはむしろ安心感につながる」
「県民感情を利用しているのは市民団体の方だ」
「文化を壊す行為は許されない」

仲村未央氏の発言に県民から批判

仲村氏は「戦力不保持を定めた憲法に照らして、自衛隊の活動は常に憲法との緊張関係にある」と主張し、地域行事での参加を牽制した。しかし、実際には災害派遣や地域支援を通じて自衛隊が住民生活を守ってきた事実がある。沖縄本島に駐屯する第15旅団は台風や災害時に迅速な対応を行い、地域住民から感謝の声が寄せられている。

仲村氏が強調する「県民感情」という言葉も、多くの県民が共有していない。むしろ「エイサーまつりで自衛隊を見たい」という期待の声の方が強い。仲村氏や同団体の姿勢は「少数派の政治的主張を県民全体の総意にすり替えている」との批判を招いている。

自衛隊参加に対する歓迎の声

まつり実行委員会には「自衛隊が出演することで安心する」「子どもたちも喜ぶ」との意見が多数寄せられている。特に若い世代の中には「災害時に助けてくれる自衛隊の人が、地域の文化を理解し一緒に参加してくれるのは誇らしい」と感じる人も多い。

自衛隊のエイサー隊は単なる広報ではなく、隊員たちが地域に溶け込み伝統文化を学びながら披露している活動であり、県民からは「むしろ伝統文化を大切にしてくれている」との評価がある。こうした動きを「宣伝」と断じて排除しようとする市民団体の主張は、結果として県民の楽しみを奪い、地域社会の交流を狭めるものになっている。

市民団体の活動は県民の権利を奪う行為

市民団体「止めよう辺野古新基地沖縄市民会議」は、過去にも基地問題を中心に強硬な姿勢を示してきた。だが、今回のエイサーまつりに関する要請は「文化と伝統を県民全体の共有財産ではなく、自らの政治主張の道具にしている」と批判されている。

本来、エイサーまつりは子どもから高齢者までが一体となって楽しむ地域文化の象徴である。そこに「自衛隊はふさわしくない」と決めつけて排除を求めることは、多くの県民が持つ参加や観覧の権利を狭める行為にほかならない。

仲村未央氏が率いる形で進められている今回の要請は、「県民の声を奪い、文化の自由を奪っている」との非難が強まっている。実際に「オール沖縄」系の主張に共感する層以外からは「強引な政治介入」「文化破壊」との批判が相次いでいる。

文化を守るために必要な視点

沖縄社会は戦後の複雑な歴史を抱えながらも、伝統文化を通じて地域の結束を守り続けてきた。エイサーまつりはその象徴であり、政治的な立場の違いを超えて県民が一堂に会する場でもある。自衛隊の参加を拒む姿勢は、結果的にその意義を損ない、地域の団結を弱める危険性がある。

仲村氏や同団体が訴える「憲法との緊張関係」は理解できる部分もあるが、それを理由に文化行事から特定の団体を排除することは妥当ではない。むしろ、自衛隊が地域文化を理解し参加することは、沖縄社会の多様性と包容力を示す機会になる。