2025-07-25 コメント投稿する ▼
立憲・馬淵澄夫氏が奈良県連代表を辞任 参院選敗北の責任で引責
奈良選挙区の敗北を受け、立憲・馬淵氏が代表職を辞任
立憲民主党の馬淵澄夫衆議院議員は7月25日、奈良市内で記者会見を開き、同日付で奈良県連の代表を辞任したと発表した。辞任の理由は、7月20日に行われた参議院選挙の奈良選挙区で党公認候補が大敗を喫したことの責任を取るためだという。
今回の選挙では、自民党現職の堀井巌氏が3選を果たし、立憲民主党が擁立した新人候補・川戸康嗣氏は、立候補者7人中5番目の得票数にとどまった。結果は、立憲にとって厳しい現実を突き付けるものとなった。
馬淵氏は令和2年から県連代表を務めており、本来であれば来年11月まで任期が残っていたが、自らの責任を明確にする形での辞任を選んだ。
党内引き継ぎへ 藤野県議が代表代行に
辞任に伴い、藤野良次県議が幹事長を辞任し、代表代行として県連の運営を引き継ぐこととなった。正式な後任については今後協議されるが、党勢の立て直しが急務となる。
奈良県は立憲民主党にとって重点地域の一つであり、今回の選挙結果は党内に動揺を広げている。特に、保守地盤とされる奈良で存在感を示せなかったことに、党の選挙戦略全体への見直しを求める声が出ている。
「誠意ある対応」か「ポストのたらい回し」か 市民の反応
馬淵氏の辞任について、国民・市民・有権者からは様々な声が上がっている。
「責任を取る姿勢は評価するけど、それで問題が解決するわけじゃない」
「結局また別の議員が形だけ座るだけでしょ」
「選挙のたびに負けて辞めるだけのポストゲームはやめて」
「地方の党組織が弱いのは明らか。抜本的改革が必要」
「立憲に勝つ気があるのか疑問。野党の体をなしてない」
責任の所在を明確にする一方で、「辞任」で済ませる風潮に対する批判や不信感も根強い。立憲民主党に対しては、組織の在り方そのものや候補者選定のプロセスにも厳しい目が向けられている。
次なる課題は「野党としての立て直し」
今回の奈良選挙区での敗北は、立憲民主党の現状を象徴するものといえる。全国的に見ても、立憲は他の野党と連携しきれず、与党の組織力に押される場面が多かった。政権交代を目指すという看板を掲げる以上、地方組織の立て直しは避けて通れない。
馬淵氏の辞任はその第一歩と受け止められるべきだが、本質的には「誰が代表か」よりも、「どう立て直すか」が問われている。新たな人事だけでなく、現場の声に耳を傾け、候補者育成や政策発信を強化できるかが、今後のカギとなる。