2025-09-03 コメント投稿する ▼
すずき英敬議員が臨時総裁選を要求 石破首相の先送り批判「泥舟政権のままでは国難」
すずき英敬議員が「臨時総裁選」を要求
自民党のすずき英敬衆院議員(三重2区)は、自身のSNSで参院選惨敗の総括や党の責任のあり方について見解を示した。2日に開かれた両院議員総会で総括が示されたことについて「敗因の分析・検証は、私も含め全議員が重く受け止め、今後の選挙や党活動につなげるべきだ」と述べた。そのうえで「国民からの審判に対する組織としての結果責任は、総括の内容如何を問わず、責任ある立場の方から当然示されなければならない」と主張した。
特に石破茂首相(党総裁)が「責任は自分にある」と認めながらも「しかるべき時に決断する」として進退を明言しなかったことについて「期限未定の先送りになってしまった」と批判。「物価高対策など国民生活のために一日も早く『決められない』『決まらない』状態を脱すべきだ」と訴えた。
「参院選から40日以上も何も変わらないのは異常」
「責任の取り方を先送りするのは国民に失礼だ」
「臨時総裁選は再生のために必要」
「石破総裁は『しかるべき時』を理由に結論を避け続けている」
「このままでは泥舟政権のまま沈んでいくだけ」
党4役の辞表と石破首相の対応
総括を受けて党4役は辞表を提出し、けじめを示した。すずき氏は「大変お世話になった先輩方であり誠に僭越だが、明確なご決断をいただいた」と評価した。一方で石破首相が進退を明確にしなかったことについては「党内の分断を長引かせる要因になりかねない」と懸念を表明した。
参院選での与党敗北により自民党と公明党の連立与党は少数与党に転落し、「泥舟政権」との批判も強まっている。党内外からの総裁選要求は日に日に高まっている状況だ。
「臨時総裁選」で区切りを
すずき氏は「参院選終了から40日以上が経過しても、自民党が変わろうとする姿を国民に示せていない」と現状を批判。そのうえで「総括や結果責任の如何を問わず、自民党再生のスタートとして臨時総裁選を行うべきだ」と強調した。
さらに「党内のゴタゴタに区切りをつけ、経済対策に一致団結して取り組むためにも臨時総裁選は必要だ。地方の党員の皆様とともに再生の一歩を踏み出さなければならない」と述べ、早期の決断を石破首相に迫った。
すずき英敬議員の臨時総裁選要求と泥舟政権批判
すずき議員の発言は、党内からの「臨時総裁選」要求をさらに加速させるものとなった。石破首相が進退を明言せず先送りを続けることで、与党が「泥舟政権」として国民から見られている現状を正面から突いた形だ。
国民の生活に直結する経済対策を前に進めるには、党内の混乱を収束させる必要がある。石破首相が決断を下すのか、それとも臨時総裁選を経て新たな体制が生まれるのか、今後の政局の焦点となっている。