2025-08-06 コメント投稿する ▼
北陸新幹線「米原ルート」再検討を大阪府が国に要望へ 維新・吉村知事「比較検討こそ前進の鍵」
大阪府が“米原ルート”再浮上を要請へ 現行計画に疑問の声
大阪府は8月7日、北陸新幹線の延伸ルートに関し、国土交通省に「米原ルート」再検討を求める要望活動を行う。森岡武一副知事が国交省を訪れ、現行の「京都・小浜ルート」だけでなく、過去に廃案となった滋賀県経由の「米原ルート」も含めた客観的な比較と再検討を求める。
この動きは、地元で根強い再考論に加え、参院選で米原ルート推進を掲げた維新の新人候補が京都選挙区で当選したことを受け、延伸計画の透明性と納得性を再確認しようとする動きの一環とみられる。
吉村洋文知事(日本維新の会代表)は6日、記者団に対し「費用や効果を明確にして比較検討しないと、議論は一向に進まない」と語り、「大阪への早期開業」という最終目標を見据えつつ、「現行ルートありき」の進め方に疑問を呈した。
「なぜ米原ルートは消されたままなんだ?一度白紙で議論しよう」
「コストや工期を明らかにせず“こっちで決まり”は通らない」
「大阪につながる話なのに、大阪の意見を無視してきた経緯がおかしい」
「ようやく維新が動いてくれて良かった」
「国主導の大事業こそ、開かれた議論が必要だ」
現行ルートは着工困難 地元京都でも反発の声
現行の「京都・小浜ルート」は、自民・公明両党が国の基本方針として推進してきたが、京都府内では地下水への影響や環境破壊を懸念する声が根強く、着工に至っていない。
さらに先の参院選で、米原ルート再考を掲げた日本維新の会の候補者が京都選挙区で議席を獲得し、従来の政治構図に変化が生じている。この結果は、現行計画への地元住民の不信感と、「拙速な決定ではなく合理的な選択を望む」という民意の表れとも言える。
「京都府民の声も聞かずにトンネル工事なんてありえない」
「地下水の問題、観光への影響…地元無視の計画は通らない」
「米原ルートなら環境負荷が少なくて済むって話もあるのに」
「京都の自然は守らなければならない。だからこそ選択肢が必要だ」
“米原ルート”の利点は? 費用・工期・利便性に注目集まる
米原ルートは、滋賀県米原駅を経由して東海道新幹線に接続する形で北陸と大阪を結ぶ案。過去に検討されたものの、当時は小浜ルートに比べ政治的支持が乏しく、実現には至らなかった。
しかし、同ルートはすでに整備された鉄道インフラを活用でき、工期の短縮や建設費の圧縮が期待できるとの試算もあり、再び注目を集めている。また、滋賀県や岐阜県との連携強化にも資するとされ、「西日本全体の新幹線ネットワーク整備」という視点でも評価されている。
吉村知事は「どちらのルートが利便性・経済性に優れているか、客観的なデータを国が示すべき」と強調しており、大阪府は今後、詳細な経済効果や費用対効果の比較資料の提出を国に求めていく構えだ。
“開業の機運”シンポジウムも中止 議論のやり直しは不可避
こうした情勢を受け、大阪府などが主催を予定していた「北陸新幹線全線開業の機運醸成シンポジウム」(26日開催予定)も中止が決定された。計画ありきのイベントよりも、今は冷静な議論と市民の理解を優先するという判断が背景にある。
吉村知事は「大阪としては、要望活動を通じて国の議論を動かす責任がある」と述べ、維新の政策的スタンスとしても、既存計画の再精査に向けた強い意欲を示した。
「“シンポジウム”なんてお祭りしてる場合じゃない」
「ちゃんと検討してから盛り上げようよ」
「国主導の話でも、自治体の意見が通るようになってきた」
「維新がやっと本気で動いた。大阪のためにも当然だよ」